生態毒性予測システム(KATE)の更新版KATE2011を公開しました。更新履歴も参照ください。 2011.03.31
生態毒性予測システム「
生態毒性予測システム(通称:KATE※1)は、環境省の請負業務(平成16年度から平成22年度)として(独)国立環境研究所環境リスク研究センターにおいて、研究・開発された生態毒性QSARシステムです。
化学物質の部分構造から魚類急性毒性試験における半数致死濃度(LC50)及びミジンコ遊泳阻害試験における半数影響濃度(EC50)を予測するシステムです。化学物質の入力は、CAS番号※2検索や構造式エディタを用いた作図等によるSMILES※3で行い、LogP※4によるQSAR予測を行います。
※1 KAshinhou Tool for Ecotoxicity
※2 化学物質を特定するための最大10桁の数値からなる識別子
※3 化合物の分子構造等を印刷可能な文字で線形表記した識別子
※4 水/オクタノール分配係数を指します。EICネットの用語解説も参照
KATEの構築に当たっては、環境省が実施した生態毒性試験結果(魚類急性毒性試験、ミジンコ遊泳阻害試験)および米国環境保護庁(US EPA)のファットヘッドミノー・データベースの魚類急性毒性試験結果を参照データとして用いています。
今後、試験結果が追加された場合には、QSARモデルの見直しを行う予定です。
「KATE2011」の公開形体について
KATEにはパソコンにインストールして使用するスタンドアロン版「KATE on PAS」とインターネット上のブラウザ画面で操作するインターネット版「KATE on NET」があります。
なお、本システムの一部は大分大学との共同研究の成果およびDaylight社製のシステムとその結果を使用しております。

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Daylight toolkit/CLogP programs
(Q)SAR: (Quantitative) Structure-Activity Relationship、(定量的)構造活性相関とは
化学物質の構造上の特徴又は物理化学定数と生物学的活性(毒性等)の相関関係を構造活性相関(SAR: Structure-Activity Relationship)といい、定量的なものを定量的構造活性相関(QSAR: Quantitative Structure-Activity Relationship)といいます。両者を併せて(Q)SARと記載することもあります。構造活性相関は、例えば、特定の官能基の有無から物質の有害性の多寡を推測することを指し、構造を手掛かりに毒性等を定量的に算出する仕組みをいわゆるQSARモデルと呼びます。
海外で開発されている生態毒性QSARモデルとしては、米国環境保護庁(US EPA)のECOSARなどがあります。
国内で開発されているQSARモデルとしては、KATEの他に(財)化学物質評価研究機構が開発を行っている化学物質特性(生分解・蓄積)予測システムがあります。
その他
本システムで得られた予測結果は、十分な予測精度を保証するものではありません。化学物質の生態毒性影響の程度について、参考値を得るためのツールの一つとしてご利用ください。また、「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)」に基づく届出に必要な生態毒性試験結果として利用することはできません。
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ご質問等がございましたら、(独)国立環境研究所環境リスク研究センター
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